プロジェクト

多様な形状・位相を有する人体構造の体系化

ヒトの顔や体型は個々違うように,臓器や筋骨格など人体内部構造も共通の形状を持ちつつも,個々の形状は異なります. そこで,多様な臓器形状情報をコンピュータに与えておくことで,画像から人体の内部構造を高精度且つ安定して把握することができます.

我々は,九州大学・宮内翔子助教と共同で,形状の共通性・多様性をモデル化することで人体構造の体系化を実現する研究を行っています.

目標曲面への写像による人体形状モデルの対応付け

人体構造のデータベースを作成するためには,同一組織の形状モデル同士の比較が必要です. しかし,複雑な形状を持つ臓器形状モデル同士を直接比較することは困難です. 本研究は,臓器形状モデルを単純な形状を持つ目標曲面へ写像することで,モデル同士の比較を可能とします.

脳モデルの目標曲面への写像
参考文献

”幾何情報を保存する自己組織化可変モデルに基づく目標曲面への人体組織表面モデルの写像”,宮内翔子,諸岡健一,宮城靖,福田孝一,辻徳生,倉爪亮,電子情報通信学会和文論文誌D・学生論文特集号, Vol.J97-D, No.3,pp.381-392, 2014