糖質の代謝の要約

 

1.解糖系

  グルコース→グルコース6−リン酸→ピルビン酸→乳酸

  ATP:2個出来る。酸素は不要。

2.解糖系→クエン酸回路→電子伝達系と酸化的リン酸化

  C:グルコース→グルコース6−リン酸→ピルビン酸→アセチルCoA+

    アセチルCoA→クエン酸回路→2

  H:まず、NAD、FADに渡される。

    H(=電子)は次に、電子伝達系に入り、最後は酸素に渡され、水HOになる。

  ATP:30数個。酸化的リン酸化でできる。酸素が必要。

  解糖系は細胞質。クエン酸回路、電子伝達系、酸化的リン酸化はミトコンドリア。

3.グリコーゲンの合成

  グルコース→グルコース6−リン酸→→グリコーゲン

4.グリコーゲンの分解

  グリコーゲン→→グルコース6−リン酸(→グルコース)

  肝ではグルコースにまでなる。筋ではグルコースにまでならない。

5.糖新生

グルコースが、糖以外のもの(乳酸、グリセロール、アミノ酸)からつくられる。

肝臓、腎臓で起こる。

6.ペントースリン酸回路

グルコースから五炭糖(ペントース)部分ができる。

  NADPHがつくられる。NADPHは脂肪酸、コレステロールの生合成に必要。

7.グルクロン酸経路

  グルコースからグルクロン酸抱合の時のグルクロン酸部分をつくる。

8.糖質の消化と吸収

  α−アミラーゼ(唾液・膵液)

  ラクターゼ(小腸粘膜)


脂質代謝

 

1.脂肪酸の分解

脂肪酸→β酸化→アセチルCoA→クエン酸回路→CO、H

β酸化はミトコンドリアで起こる。

ATP:129ATPが生成(炭素数16のパルミチン酸の分解)

2.脂肪酸の生合成

アセチルCoA→マロニルCoA→脂肪酸   細胞質で起こる

ATP、NADPHが必要。

3.ケトン体

  アセチルCoA→ケトン体(アセト酢酸、β−ヒドロキシ酪酸、アセトン)

  肝、腎でからつくられる。アセトン以外は筋、脳、腎で利用される。

  ケトン体の生成は、糖尿病、飢餓時に増大。

4.コレステロール生合成

  アセチルCoA→HMG−CoA→メバロン酸→→コレステロール

                 ↑

             HMG−CoA還元酵素(コレステロール生合成の律速酵素)

  NADPHが必要。

5.プロスタグランジン類

  プロスタグランジン(PG)、トロンボキサン(TX)、ロイコトリエン(LT)

  多彩な生理作用:血管、子宮、胃液分泌、気管支、血小板。痛みにも関係。

原料:炭素数20の多価不飽和脂肪酸

エイコサトリエン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)

  生合成:シクロオキシゲナーゼ(PG、TXに関係)、

リポキシゲナーゼ(LTに関係)

6.脂質の消化と吸収

     リパーゼ(膵液)、胆汁酸(胆汁)

      ↓  

中性脂肪→モノグリセリド+脂肪酸*→(吸収され小腸粘膜細胞内に入る)→

→中性脂肪→キロミクロン形成→(リンパ管に入る)→胸管→静脈

  *短鎖の脂肪酸→門脈→肝

7.リポタンパク質

  脂質(水に溶けない)+タンパク質=リポタンパク質(水に混和)

  血中リポタンパク質:

軽 キロミクロン:中性脂肪を運ぶ。                     

   ↓ LDL(low density lipoprotein):コレステロールを末梢へ運ぶ。

   重 HDL(high density lipoprotein):コレステロールを末梢から肝へ運ぶ。


タンパク質代謝

 

1.タンパク質の消化と吸収

  消化酵素:ペプシン(胃液)、トリプシン(膵液)、キモトリプシン(膵液)など

       チモーゲンとは?

       エンドぺプチダーゼとエキソペプチダーゼ:エンドは内、エキソは外

  遊離のアミノ酸・ジペプチド・トリペプチド→吸収・分解→アミノ酸→門脈→肝

2.体内のタンパク質の分解

  細胞内:リソソーム内の分解

リソソーム外の分解

  細胞外:限定分解

      例)プロトロンビン     → トロンビン

        アンギオテンシノーゲン → アンギオテンシンT

        ペプシノーゲン     → ペプシン

3.タンパク質の代謝回転

体内のタンパク質は常に壊され(分解、異化)、常につくられて(合成、同化)いる

4.アミノ酸の代謝

Nの部分(アミノ基)の代謝

アミノ酸のNの大部分はアミノ基転移反応でグルタミン酸のNになる。

グルタミン酸のNはアンモニアになる。

アンモニアは尿素回路で尿素になる。

Cの部分(炭素骨格)の代謝

糖質・脂質の代謝経路に入る。

その結果、二酸化炭素と水になる。

       糖原性アミノ酸:糖新生でグルコースになる。

       ケト原性アミノ酸:アセチルCoAを経て脂肪酸になる。

5.アミノ酸のその他の代謝

  例)アミノ酸の脱炭酸

    アミノ酸→アミン+二酸化炭素

       神経伝達物質、ホルモンの中にはアミン類がある。

    フェニルアラニン

 ↓

チロシン

     ↓

    DOPA→ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリン

        ↑

       脱炭酸

 

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