無 題
今朝のお空は雲一つない澄みきった水色 僕はまだ静かな街や繊細な編み目の木々を眺めながら ベランダで洗濯物を干している まるで山で迎える朝のように 吐く息は白く 手はかじかむ 洗濯物は少し寒そうに震えているが それでもやはりこの朝を良いと思い 僕と一緒に清潔な静寂を満喫している 耳を澄ますと奥深い山の小さなせせらぎが聞こえる そんな清い旋律で始まる一日が好きだ 余分なものが何もなく身も心も引き締まり 自分がなすべきことがしっかりと分かっている その導きに従って今日という一日を真面目に生きよう よどむことなく 荒れて見失うこともなく とうとうと自分のなすべきことに打ち込む 一日の終わりを 夕日が溶ける海にそそぎ込む大河のように 充実した疲れを伴って迎えられるように
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