松村圭一郎 研究室

文化人類学への招待(教養教育科目) シラバス (2016年度版)


授業の概要 私たちは「性別」や「職業」、「国籍」、「民族」といったさまざまな社会集団のカテゴリーのなかで生きている。「われわれ」と「かれら」を区別する「差異」は、いかにつくられ、集団が生成していくのか。文化人類学の民族境界論や社会学のエスノメソドロジーの理論などをもとに、自己と他者、自文化と異文化の関係について考える。
学習目標 文化とは何か、文化をもつ集団とは何か、といった問いの考察をとおして、文化人類学の基本的な視座の習得を目指す。
授業計画 以下の内容にそって、授業を進める。
1. 「わたし/あなた」とは誰か?:「自己/他者」を考える
2. 人種・部族・エスニシティ
3. 日本人とは?:国籍・文化・自意識
4. 民族境界論:自己と他者の境界
5. 討論:集団と個人の差異を考える
6. 差異とカテゴリー
7. 状況ごとの〜らしさ:成員カテゴリー装置
8. 討論:アイデンティティと「わたしらしさ」
9. 民族・移民・文化:グローバル世界の多文化
10.「異文化コミュニケーション」を考える
教科書 使用しない


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