岡山大学大学院保健学研究科 看護学分野
コミュニティヘルス看護学領域
沖中 由美研究室

ごあいさつ

沖中 由美
Yumi Okinaka

人生100年時代といわれますが,人は生まれてから現在に至るまで,さまざまな経験を重ねて成長・発達しています。高齢者は,その人にとってかけがえのない大切な人生経験を重ね,老いを生きぬくうえでの価値観や信念をもって,人生の最終段階を生きています。望む生き方や暮らし方は一人ひとり異なっています。人生の最終段階を生きる高齢者にとって,誰とどこでどのように暮らすのかは,Quality of life(QOL)を保障するうえで重要なことです。

超高齢社会において,日本の保健・医療・福祉・介護保険制度のもとで,高齢者は自宅や施設など地域の多様な場で暮らしています。また,医学的管理や介護を受ける療養の場は,医療機関から地域へ移行しており,自宅やそれに準じた場で,治療を受け,複雑で多様な慢性疾患の症状を継続的に自己管理しながら生活している人が増えています。疾病や障がい,加齢変化,さらには高齢夫婦のみ世帯やひとり暮らし世帯の増加などによって,医療依存度の高い高齢者とその家族,介護者への在宅ケアニーズはますます高まることが予測されます。

研究室では,地域で暮らしているさまざまな健康状態にある人の生き方・暮らし方を支えるためのケアのあり方,意思決定支援,家族支援,多職種連携・協働などの研究を行っています。

ご興味・ご関心のある方は,ぜひ研究室までお問い合わせください。