ポストコロニアルって何だ

「先生、いつもポストコロニアル。ポストコロニアルっていってますけど、それって何なんですか。赤いポストと関係あるんですか」
「赤いポストというより、ポスト聖子とかのポストだよね」
「聖子って誰ですか」
「(年の差を感じる一瞬)。。。ポストきむたく、でもいいです。」
「‘嵐’にはめぼしいの、いませんがね」
「だから、‘ーーのあと’という意味ざんす」
「コロニアルって植民地の、って意味ですよね。でも植民地って終わってないじゃないですか」
「それは結構よく、言われるんですけれどね。別にポストコロニアルは植民地は終わった、っていっているわけではなく、植民地以降ーーつまり、植民地を保持するという帝国のイデオロギーが生まれた時代以降のことを指すといってよいでしょう」
「いつですか」
「諸説あります。でも、確実なのは、植民地というシステムはやばいんだ、よくないんだ、脱・植民地が必要だ、という認識とともにある、ということ。今も植民地があるから、植民地制度がOKよ、というわけにはいきません」
「それと他者のイメージが関連するって言いたいんですよね」
「そーなの。‘鬼は外、福はうち’に現れる、うち・そとの感覚や、‘我ら・あいつら’の敵対、さらには‘他者’のイメージの形成と、植民地って、深くつながっているの。でも残りはお茶を飲んでから・・・」
「先生、お茶っぱがありません」(つづく)



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