on pow |
POW とはPrisoners of Warの省略形です。戦争で捕まった兵士,すなわち捕虜のことを指します。ここでは、特に、第二次世界大戦中に日本軍に捕えられ、収容所にいれられた人たちを中心に扱います。映画『戦場のメリークリスマス』や『戦場にかける橋』で皆さんも触れたことがあるのではないでしょうか。第二次大戦中に、日本軍は予期せぬ大量の捕虜を捕らえました その人たちを収容するのに多くの収容所が造られ、また監視員も日本人だけでは足りず、植民地から男性たちをひっぱってきました。 約3割の捕虜が戦争中に亡くなりました。生き残った捕虜や捕虜の家族たちは今も日本と日本人に対して厳しい感情を抱いています。それは苦痛の記憶であり、憎悪のもととなり、「残酷な日本人」というイメージを戦後形成するのに大きな役割を果たしました。 私は現在、残された人々の記憶のオーラルヒストリー(聴き取り)と、捕虜の経験と日本イメージの関連を調査しています。 日本軍に捕えられたのは兵士だけではありません。英国の植民地にいた市民たちも、収容所にいれられました。彼ら・彼女らの一部は「市民抑留者」として現在も日本への抗議活動を続けています。 戦争の惨禍はお互い様だ、と思う人も多いでしょう 日本人だってひどい目にあったはずだ、と。ではいったい何が今も‘問題’なのでしょう?(つづく) |
ビルマで日本軍と戦ったヨーク連隊の会にて。和解活動をしている元兵士の平久保氏とデイヴィス氏に連れていって頂きました。一般の日本人としては初参加