環境化学実験II
後期 月・木・金4,5限 学部3年次生 対象
1.レポート作成上の全般的注意
- 実際に行った内容に即してレポートを書くこと。
- テキストを丸写しにしない。テキストは実験指示書。レポートは実際に行ったことを書くものです。手順が過去形でないものは論外です。
- 全ての設問に答えること。
- 図・表には必ず適切なタイトルを付けること。
- 考察と所感は全く別物なので、きちんと区別すること。
- 他人のレポートをコピー&ペーストして提出したものには厳罰を持って対処する。
2.個別の課題についての注意事項
(1) 重合
- 自らのグループがどれだけのステアリルアルコールを添加したのか明確にせよ。(テキストを丸写ししているものが多数。)
- 反応機構がわかる形で設問に答えよと指示したはずです。輪読の内容を理解していないものが多い。
- ステアリルアルコールの添加目的はなにか? 添加することによってどんな働きをして、添加量に対してどんな作用をし、添加しなくても重合が進行するのはなぜか? せめてこの程度の問にはもれなく答えること。
(2) 蒸留
- レポートに書き加えることを忘れないように。
- 設問も忘れないように。
(3) 溶液粘度測定
- 平均をとる前の生の落下速度データを全て記すこと。そのうえで、どのように平均をとったのか検討を加えよ。
- 各物理量には必ず単位をつけよ。還元粘度や極限粘度にも単位があります。
- グラフの両軸には適切なラベルを付けよ。もちろん単位も必要です。
- 濃度0へ外挿して極限粘度を求めているのだから、そのことがわかるようなグラフを書くべきです。
(4) 赤外スペクトル
- 官能基だけでなく、その運動モードも記すこと。
- せめて、PCLとPETの区別がつく程度には帰属をして欲しい。
(5) DSCとTGA
- テキストに誤植があります。注意してください。
- DSCとTGAで観察している現象が違うのに、混同しているものが多い。
- DSCからわかる熱的特性。講義で使用している教科書pp.190からをよく読むこと。融解のΔSの意味をよく考えること。
- TGAからわかる耐熱性。測定中に何が起こっているのかよく考えること。
(6) 生分解性評価
- 個々のポリマーについて、化学構造と関連づけて考察すること。全体的につっこみが足りない。