授業の概要 | 前近代社会を研究してきた文化人類学は、現代文明を再考するヒントを与えてくれる。国家なき秩序はいかに可能だったのか、科学なき知のあり方はどのようなものだったのか、無文字社会の記録/記憶とは・・・。私たちがそれなくしては成り立たないと思っている近代文明の過去・現在・未来を考える。 | ||||||
学習目標 | 文化人類学的な視点から自分たちの「あたりまえ」を相対化する方法を習得する。 | ||||||
授業計画 | 次の5つのテーマを15回に分けて講義する。適宜、映像資料などを用い、授業内容の理解を深める。毎回、コメントや質問する時間をもうけるなど、授業への積極的な参加を求める。
1)文化人類学の始まり:「原始文化」の研究 2)長期参与観察型フィールドワークと機能主義人類学:文化相対主義の誕生 3)構造主義人類学と象徴人類学:親族・分類・儀礼 4)「文化を書く」ことのポリティクス:「創られた伝統」と「オリエンタリズム」 5)グローバル時代の人類学:世界システム/国民国家のなかの文化 |
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教科書 | 松村圭一郎『ブックガイドシリーズ 基本の30冊 文化人類学』(人文書院,2011) |