よくあるご質問


動物実験全般について

Q. 岡山大学で動物実験をするにはどうしたらよいですか。
A. 学内にて動物実験を実施するためには、動物実験委員会の開催する動物実験教育訓練を受講する必要があります。教育訓練受講後、 有効期間内の動物実験計画書の動物実験実施者として申請の上、動物実験を実施してください。なお、各飼養保管施設の利用にあたっては、 各施設の利用者向け研修会を受けてください。

Q. 所属研究室の実験室で動物実験をしたいのですが。
A. 生きた動物を用いて実験を行う部屋については、動物実験室として承認されている必要があります。

Q. 実験手技について、講習会等の実施はありますか。
A. 自然生命科学研究支援センター動物資源部門にて、マウスおよびラットの初心者向け実技講習会を開催しております。 また、Microsoft Teams上で、手技動画を公開しております。 動物実験教育訓練受講済みの方限定となっており、視聴にあたっては手続きが必要です。 詳細は動物資源部門鹿田施設のホームページにてご確認ください。


動物実験教育訓練について

Q. 動物実験教育訓練はいつ開催していますか。
A. およそ1ヶ月に1回程度のペースで実施しており、次回開催日決定時に、研究協力部のメールマガジンによりお知らせしています。 また、動物実験委員会のホームページに直近の開催予定日を掲載しております。

Q. 英語版の動物実験教育訓練はありますか。
A. 不定期ですが、英語版の教育訓練も実施しております。なおご受講は母国語が日本語以外の方に限らせていただいておりますのでご了承ください。 日程については動物実験委員会までお問い合わせください。お急ぎの場合、通常(日本語)の教育訓練をご受講いただくことになりますが、 英語版の簡易テキストを用意しておりますので、教育訓練受付時にお受け取りください。

Q. 動物実験教育訓練の有効期間について教えてください。
A. 受講年度を含む5年度間(例:2021年7月受講→2026年3月まで有効)となります。 有効期間最終年度中に再受講してください。なおご自身の教育訓練受講歴について不明な場合は、 個別に動物実験委員会までお問い合わせください。

Q. 教育訓練の有効期限が切れました、どうしたらいいでしょうか。
A. 至急、再受講してください。再受講されるまでは動物実験の実施はできません。


動物実験計画書について

Q. 動物実験計画書の様式はどこから入手できますか。
A. こちらからダウンロード可能です。

Q. 動物実験計画書の作成マニュアルはありますか。
A. マニュアルを配布しております。また、[動物の苦痛軽減,排除の方法][安楽死の方法][人道的エンドポイントの適用基準] [研究方法/動物実験の方法]の記載例もございますので、ご活用ください。 マニュアルはこちらから、 記載例はこちらから、ご確認ください。

Q. ひな形のある動物実験はありますか。
A. 系統維持、個体作製、胚凍結保存、および、他機関への搬出については、 動物実験計画書のひな形を配布しておりますので、動物実験委員会までお問い合わせください。目的や系統名等、指定の箇所のみの記入でご申請が可能です。 その他、系統の掛け合わせやコンジェニック化など、研究方法の記載例についてご提示可能なケースも多数ございますので、 詳しくは動物実験委員会までお問い合わせください。

Q. 凍結胚を保存していますが、動物実験計画書は必要ですか。
A. 凍結胚の作製にあたっては動物実験計画書が必要となりますが、得られた凍結胚の保存については動物実験計画書は不要です。

Q. 計画書の有効期間は
A. 最長で、申請年度を含む3年度間です。教育用(実習用)の動物実験計画書の場合は、申請年度のみ有効となります。

Q. 計画書の審査状況を知りたいのですが。
A. 学内限定の追跡システムにより、確認可能です。 動物実験計画書受付時にメールでお知らせしております「受付番号」および 「お問い合わせ番号」をご入力ください。

Q. 学外から動物を導入し系統維持・繁殖し、実験に使用したいのですが、どんな動物実験計画書が必要ですか。
A. 生体で導入する場合:系統維持計画書+実験の計画書
凍結胚で導入する場合:個体作製計画書+系統維持計画書+実験の計画書
なお導入する動物が遺伝子組換え動物の場合は、組換えDNA実験計画書の申請・承認も必要となります。

Q. 実験条件が未確定ですが、動物実験計画書はどのように作成したらよいですか。
A. まずは、実験条件確定のための予備実験について、動物実験計画書を申請してください。 予備実験を実施し、実験条件が確定した時点で、本実験の動物実験計画書をご申請ください。

Q. 実験手技の習熟のため、本実験の前に練習が必要ですが、動物実験計画書はどのように作成したらよいですか。
A. 実験手技の練習用の動物実験計画書を別途申請してください。

Q. 動物の購入先の変更をしたいのですが。
A. 新規で動物実験計画書をご申請願います。ご申請の際、メールに「動物の入手先変更」の旨お書き添えください。

Q. 動物の系統は同じで、複数の購入先を指定することはできますか。
A. 可能です。だだし、購入先(維持機関)が違えば亜系統も異なることとなり、亜系統間では表現型の相違や遺伝的多型が存在することが知られています。 十分検討した上で複数の購入先を指定してください。

Q. 実験実施者の追加をしたいのですが。
A. 実験実施者の追加をご参照ください。

Q. 組換えDNA実験に該当しますが、動物実験計画書作成上の注意はありますか。
A. 特殊実験区分欄の「遺伝子組換え動物使用実験」にチェックを入れてください(該当の区分にもチェックをお願いします)。 また、動物作製実験の場合は別紙1に系統ごとに該当の組換えDNA実験計画書の承認番号を、動物接種実験の場合はその他(参考事項)欄に、 該当の組換えDNA実験計画書の承認番号および課題名をご記載ください。 動物実験計画書ご申請の際、最新版の組換えDNA実験計画書の写しを併せてお送りください。 なお、遺伝子組換え動物使用実験に該当する動物実験計画書の実験実施者は、 該当の組換えDNA実験計画書の実験従事者として承認されている必要があります。

動物実験計画書の記載について

Q. 動物資源部門鹿田施設内で実験予定ですが、フロアや部屋の名称について記載は必要ですか。
A. 飼養保管施設内での実施であれば、部屋名の記載は不要です。ただし、鹿田施設の感染実験区域を使用する場合は、 「動物資源部門鹿田施設(感染実験区域を含む)」とご記載ください。

Q. 研究室の実験室に、動物を業者より直接搬入して使用予定ですが、飼養保管施設はどのように記載したらよいですか。
A. 鹿田キャンパス内であれば鹿田施設を、津島キャンパス内であれば津島北もしくは南施設をご記載ください。

Q. 動物をいったん飼養保管施設に搬入し、施設内で処置をしてから研究室の実験室に搬出したいのですが、 動物実験計画書の記載はどのようにしたらよいですか。
A. 動物実験室記載欄に、搬出予定の動物実験室名をご記載の上、研究方法欄に移動のタイミングについて明記してください。 48時間以内の一時保管については、特に明確な理由がなくとも実験実施上保管が認められます。 なお48時間を超える動物実験室での動物の保管は、一時的保管として動物実験計画書への記載が必要です。
以下の点もご対応ください。
①一時的保管の必要性を「有」に、 ②実験室欄に持ち出す実験室を記載、 ③動物を実験室で保管する場合の理由欄に具体的な理由を記載 (48時間〜14日まで:実験実施上やむを得ず実験室で保管する理由が必要/ 14日〜30日まで:動物実験室で保管しなければならないより強い動機および理由が必要/ 30日を超える一時保管はできません)、 ④研究方法欄に動物を施設から持ち出すタイミングについて明記

Q. 本学で処置した動物を他機関に輸送し、実験したいのですが、動物実験計画書の記載はどのようにしたらよいですか。
A. 本学での処置から他機関での安楽死に至るまで、輸送を含むすべての過程について動物実験計画書にご記載ください。 動物実験計画書をご申請の際、輸送先の他機関における動物実験計画書の写しを併せてお送りください。

Q. ヒト由来の細胞を使いたいのですが。
A. ヒト由来の細胞・試料を使用する場合、以下の4種類の病原体が陰性と確認できる書類を添付してください:HTLV1、HIV、HBV、HCV。陽性検体あり、 もしくは陰性の確認が不可能な場合、BSL2該当実験として実施をお願いいたします。

Q. 系統維持等により作出した個体を実験に使用したいのですが。
A. 動物種等記載欄の入手先に、「別途申請の繁殖計画により作出した個体」と記載し、 導入根拠となる動物実験計画書欄に該当の動物実験計画書の承認番号(申請中であれば受付番号)をご記載ください。

Q. 遺伝子組換え動物の系統名はどのように記載したらよいですか。
A. 系統名は、命名規則に則り正式名をご記載ください。 (岡山大学において遺伝子組換え動物を使用するための初心者向けガイド参照) 動物実験計画書中(研究方法欄等)で通称名・略称の使用は可能です。動物種記載欄の備考にご記載ください。 なお、上付き文字については< >(英数入力の半角不等号)で囲って記載し、エクセル上で上付きや斜体等の書式は使用しないでください。 アレルについて記載が必要な場合は、系統名の最後に[ ](英数入力の角括弧)で囲って記載してください。

Q. 採血をしますが、記載の注意点はありますか。
A. どの部位から、どれだけの量を採血するのか明記してください。また採血時に麻酔や保定器の使用等が必要であれば、その旨ご記載ください。

Q. 心採血による全採血で安楽死をしたいのですが。
A. 開胸の有無について明記してください。 開胸にて心採血を実施する場合、開胸時に吸入麻酔は不適かと思われますので、以下のいずれかをご選択ください。
①注射麻酔薬の使用、 もしくは、②吸入麻酔薬を使用する場合、手順の記載部分(研究方法欄および安楽死の方法欄)に「呼吸停止を確認後」等と記載する

Q. ペントバルビタールナトリウムの使用に制限はありますか。
A. 2016年8月9日の動物実験委員会申し合わせにより、ペントバルビタールナトリウム単剤投与についての取り扱いを確認しました。
本剤は安全域が狭く、単剤で動物が不動化状態から覚醒できるような濃度で使用する場合、十分な鎮痛効果は期待できないということが近年指摘されています。 本学ではそれまでのデータとの継続性を維持するという観点から、全面禁止とはしないものの、下記の制約のもとに使用を認めることとなりました (しかしながら、当委員会としてはペントバルビタールナトリウムの単剤での使用を推奨するものではありません)。
①麻酔薬として本剤を単独で投与する動物実験計画書の審査手続きは原則としておこなわないこと。
②本剤を使用する場合は、他の作動系の鎮痛薬(例えばα2作動薬であるメデトミジン等の鎮痛薬)とのカクテルで使用する、 または局所麻酔薬と併用すること。
なお、共立製薬の「ソムノペンチル」は2019年1月で販売終了となり、現在国内では医薬品としてペントバルビタールナトリウムの入手は不可能です。 お手元の在庫がなくなり使用する薬剤を変更される際には、動物実験計画書の再申請が必要となります。


お問い合わせ先


動物実験委員会事務局(動物資源部門鹿田施設2階受付)

制度に関するご質問・教育訓練の受講確認・動物実験計画書について等

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