土壌中で植物が利用する窒素源は、アンモニア、硝酸、亜硝酸の無機態窒素です。動植物や微生物の死骸などから生ずる有機態窒素は土壌中に存在する酵素により分解されて初めて利用可能となります。これら菌体外酵素の働きが食物生産に果たす役割は大きく、その活性を測定することは土壌そのものの活性を明らかにすることにもつながります。L-グルタミンは土壌中の窒素循環のなかで重要な位置を占める化合物であり、L-グルタミナーゼ活性の大きさはその土壌の肥沃さの指標となるわけです。従来、L-グルタミナーゼ活性はネスラー法で測定されてきました。ところがネスラー試薬は有害なHgイオンを含む上、呈色液の安定性にも問題がありました。これらの点を克服するため、アンモニアの定量法には有用なインドフェノール法を適用することにしました。結果としては、感度が良い、幅広い濃度に対応でする、呈色液も長時間安定などネスラー法をしのぐことが証明されました。L-アスパラギナーゼ活性の測定にも応用し、現在広く用いられています。30. "Estimation of L-Glutaminase and L-Asparaginase Activities in Soils by the Indophenol Method"
9."Effect of Fertilizer and Manure Application on L-Glutaminase and L-Asparaginase Activities in Soils"
S. Kanazawa and H. Kiyota, Soil Science and Plant Nutrition,41(2), 305-311 (1995).
S. Kanazawa and H. Kiyota, Soil Science and Plant Nutrition, 46(3), 741-744 (2000).