SIMetrixの使い方

以下の内容はバージョンが古いですが,新しいバージョンでも 基本的には同じように使えるはずです.配線の仕方などは 新しいバージョンでは少し便利になっています.(2010.2月追記)

SIMetrixを起動する

まずはSIMetrixを起動します.Windowsのスタートメニュー → プログラム → SIMetrix Intro 5.1 を選んでください.図のような画面がでるので,ここで「OK」ボタンを押します.

すると下図のような「SIMetrix Command Shell」というウィンドウが開かれます. このウィンドウのメニューで,File -> New Schematic を選択します.

下図のようなウィンドウが開かれるはずです (以下SIMetrix ver. 4.1をもとに しているため,5.1とは画像が微妙に異なる場合があります).

このウィンドウが回路図を入力する画面になります. ウィンドウの上の方には,よく使うコマンドがボタンになって配置されています. 回路図の作成方法に入る前に,このよく使うボタンの説明をしておきましょう.
この他の部品を配置するには,メニューの Parts -> Browse Parts... (またはCtrl-G) でパーツリストを出して,その中から選びます.Partsメニューには Passive (受動部品) や Source (電圧源,電流源など) といった項目もあり,上で説明したボタンを押す代わりにこのメニューから選ぶこともできます.

パーツを配置してみよう

ではさっそく部品を配置してシミュレーションをやってみましょう. まず初めに作るのは,第1回で学んだ RC Low pass filter です.
初めに抵抗を配置します.抵抗ボタンを押してください. カーソルが下図のように変わるはずです.

この状態で左クリックすると抵抗を配置することができますが,その前に部品を90度回転させてから配置してみましょう.回転ボタンを押してみてください F5キーを押してみてください. するとカーソルの絵が90度回るはずです.回転させたら左クリックで配置します. パーツを配置するモードから抜けるには右クリックします.

配置すると抵抗値とパーツ番号が表示されます. デフォルトでは抵抗値1 kΩ,パーツ番号はR1 (通し番号が自動的に振られていく) になっています.
なお,パーツは配置後に回転・反転させることもできます. その場合は回転・反転させたいパーツを左クリックして選択し、ボタン ( [F5キー] や [F6]キー) を押せばOKです.

同じようにして,コンデンサ,電源, グラウンドを下図のように配置してみてください. 各パーツを配置し終えたら右クリックして,パーツ配置モードから抜けてください (こうしないと別のパーツボタンを押してもパーツが変わりません). 各パーツの定数 (1 kΩや1 nFなどの値) は,後で設定するので気にせず配置してしまってください.

配線しよう

次に配線してみましょう. 各パーツの端子のところにカーソルを持って行くと, カーソルが鉛筆状に変わるはずです. カーソルが鉛筆状になってるのを確認したら配線開始です.配線の流れは,例えば下図のようになります.

まず 1.電源の端子のところで左クリックします.次に 2.抵抗の一端で左クリックします. このままだとまだ配線を継続中の状態 (線がつながった状態) なので,3.ESCキーを押して一旦配線をやめます. 以下同様にして下図のようにすべてのパーツを配線してみてください. 図にある"・"は,その位置で2つ以上の線が結合していることを表しています.

配線が終わったら配線モードから抜けます.配線モードから抜けるには,
これで一通りパーツの配置・配線は終了です. ではいよいよ各定数 (抵抗やC,電源) の値を設定してシミュレーションを実行してみましょう.
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