思春期やせ症の診療指針できる!!

思春期やせ症(拒食症)では,無理なダイエットなどにより,多臓器障害などを起こし死亡することもある.厚生労働省研究班は,2005年5月22日,思春期やせ症の診療指針をまとめた.研究班の調査によると,日本の女性が,中学1年から高校3年の間に,思春期やせ症を発症する率は2.3%だった。

 指針では,1歳~18歳の身長と体重の成長曲線を利用する.身長から求めた標準体重より15%以上,体重が軽い場合や,無月経が3カ月以上続く場合,脈拍が1分間に60未満と遅い場合などの兆候を見落とさず,学校の健康診断で早期発見することが重要である.

1歳~18歳の身長と体重の成長曲線(厚生労働省)