子宮動脈血管抵抗と不妊・不育

 

不育症においては種々の原因が考えられるが,子宮動脈の血管抵抗(Pulstility Index:PI)値が高く,子宮循環の不良な一群がある.

抗リン脂質抗体症候群などの免疫異常を介した血管内皮障害や凝固異常は子宮動脈の血管抵抗を上昇させると考えられる.

私達は,不育症症例の子宮動脈PI値は,すでに妊娠前,妊娠初期においても高値であることを報告している.

Habara T, Nakatsuka M, Konishi H, Asagiri K, Noguchi S, Kudo T. Elevated blood flow resistance in uterine arteries of women with unexplained recurrent pregnancy loss. Hum Reprod. 2002 Jan;17(1):190-4.