腹腔鏡で見えるもの

腹腔鏡検査で見えるもの

子宮内膜症の診断には、腹腔鏡検査が重要です。また、最近は、強く広範囲の癒着がある場合も、腹腔鏡下に手術できることが多くなっています。卵巣のチョコレート嚢胞なども、妊娠を将来にわたって希望されない方は、卵巣や卵管ごと摘出することは容易なことが多いですし、妊娠を希望される方は嚢胞の部分のみを腹腔鏡下に核出して、正常卵巣を残す手術も行われます。

特に、現在、妊娠を希望されている方や、将来、妊娠を希望される方は、卵管が妊娠できる状態であるかどうかを観察することも重要になります。もし、卵管の先端(卵管采)が癒着している場合は、癒着を剥離して、卵管の形成をする手術も腹腔鏡下に同時に行うこともできますので、必ず手術前に、主治医の先生に伝えましょう。