| ご挨拶 |
私たちは「創薬」をもって、社会貢献出来ればと考えています。中でも、患者数が少なかったり、緊急性が低かったりとして製薬企業では手を出しにくいと言われている「希少疾病」や、いまもなお良いくすりがない「難治性疾患」などに対し、ひとつでもくすりが開発できればと思っています。
研究室のスローガンとしては、「分子による医療貢献（病で苦しむ人を助けられる分子（薬）をつくる）」をかかげ、 新薬候補たる分子の創出、新しい創薬手法の確立を目指しています。
薬学は、物質と生命の関係を捉え、医療に活かす学問です。学部の講義や実習では、化学、生物、物理学を個別に履修しますが、これらを連携させることは容易ではありません。また、創出する化合物の意義を示すには、その用途を示すことも重要です。そのようなことから、当研究グループでは、有機合成による化合物創出を基盤として、細胞などを用いた活性評価、動物を用いた薬効・動態試験などに取り組むことで、ストーリーをもった学習・研究の機会を提供できればと考えています。
とは言え、優秀で努力家な多くの学生に囲まれている今、彼らのようにきちんと勉強も実験もしていなかった私が彼らと一緒に研究をさせてもらうのは、 正直申し訳なく思うくらいです。
「この研究室で最低レベルにいるのは、他でもなく自分。」と思う日々。私は学生を支える縁の下の力持ちとして頑張りたいと思います。
岡山大学 准教授 加来田博貴
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