研究テーマの概要

主な研究テーマとして,①Webシステム,②教育工学,③最適化アルゴリズム,④ネットワーク,⑤オープンソースソフトウエア,⑥セキュリティの6分野を挙げ,重点的に研究活動を推進しています.研究室の学生の皆さんには,その中で興味を持つ技術,分野を中心に,取り組みたいテーマを選定して貰っています.各テーマの詳細は本研究室の発表論文や発表スライドなどをご覧頂きたいと思いますが,ここでは各分野のテーマの概要をご紹介します.

①Webシステム

日々進化するWorld-Wide Webシステムの高度な利用技術に関する研究を進めています.ここでは,閲覧サイズに応じたWebページレイアウトの最適化,サービスを様々なAPIの組み合わせにより実現するマッシュアップやクラウドコンピューティング,静止画と音声を組み合わせたデジタル紙芝居システム,動画と音声によるWebマニュアルシステムなどの開発を進めています.

②教育工学

Web技術を用いた大学における様々な教育活動の支援システムNOBASU(NetWork Based Assistant System for University edudation)の開発と,実際の講義・演習を用いたその運用を行っています.それにより,大学の2大ミッションである「教育」と「研究」の一体化を目指しています.現在,Javaプログラミング教育支援機能の開発を行っています.

③最適化アルゴリズム

忙しい人のための複数料理の調理順最適化,パノラマ画像生成アルゴリズムのパラメータ最適化,大学の教養英語クラス編成最適化,研究室配属の最適化,などの研究を進めています.主として,ヒューリスティックと呼ばれる高速・高精度アルゴリズムの応用に関する研究を行っています.

④ネットワーク

複数の無線アクセスポイント(AP)の利用による,無線LAN大規模化のための「無線メッシュネットワーク」の基礎研究とスマートAPの開発,光多重通信WDMネットワークの最適設計,「アプリケーションレベルマルチキャスト通信」によるマルチメディア配信システムPeerStreamの開発などを進めています.

⑤オープンソースソフトウエア

近年,利用が盛んになりつつある,Linux,Apacheなどのオープンソースソフトウエアの利用拡大のために,インストールマニュアル,操作マニュアルなどの自動生成システムに関する研究を進めています.

⑥セキュリティ

匿名性を保障したデジタル署名方式である「グループ署名」の発展や,その電子投票,電子アンケート,モバイルホストのユーザ認証などへの応用の研究を進めています.電子アンケートではその成果を前述のNOBASUに組み込むことで,実際の講義・演習での評価実験・運用を進めています.