老化細胞と妊娠の関係
老化細胞とは?
体の中でダメージを受けた細胞は細胞分裂を停止します。これらの細胞は除去されますが、場合によって除去されずに残ってしまいます。このように、細胞停止した組織に残った細胞が「老化細胞」なのです。
この老化細胞は様々な物質を分泌して、周囲に炎症反応を引き起こし、様々な病気を発生させることが明らかとなっています。
老化細胞と妊孕性
分娩後の子宮内膜の老化細胞の除去を阻害すると、その後の母体の妊娠に必要な能力(妊孕性)、すなわち子宮の妊娠能力が低下することが示されています。
老化細胞と妊娠
妊娠はドラマティックな変化を体に引き起こします。その中でも特に子宮内では胎子が成長するための様々な変化が生じます。これまでの研究の中で妊娠中の子宮内膜の中に老化細胞が出現して妊娠の進行とともに増加していることが分かりました。
さらに、分娩後、この老化細胞は速やかに除去されることも分かりました。