研究紹介

電力変換システム工学研究室で進めている研究活動の,ほんの一部を紹介します。

次世代半導体パワーデバイスの誤動作防止技術


SiCやGaNといった次世代半導体パワーデバイスは高速動作,低損失で駆動できる素子として脚光を浴びていますが,自らの高速動作が災いして誤動作を引き起こしがちです。本研究では次世代パワー半導体デバイスの特徴を活かしたまま誤動作を抑制することのできる新しい回路技術を開発しています。

磁界結合方式無線電力伝送システム


従来のシステムより高効率かつ利便性の高い無線電力伝送システムを実現するための回路方式や制御技術についての研究を行っています。上図システムについての論文はこちら

EV用超高電力密度SiCインバータ


次世代電気自動車への利用が期待されるインホイールモータを駆動するための小型・高放熱・高電力密度を実現した三相SiCインバータの開発を行っています。

トランス2次側に共振要素を持つLLCコンバータ


LLCは小型高効率なコンバータトポロジーとして知られていますが,高電圧なトランス1次側にLC共振器があるため,絶縁破壊や放電の危険性が常につきまといます。しかし,LC共振器を低電圧な2次側に移動させることは問題続出で一筋縄ではいかないのです。本研究ではこれらの問題を解決し,低電圧な2次側にLC共振器を持つ新しいLLCコンバータを開発しています。

触媒加熱用超高効率誘導加熱システム


EVが世界的に脚光を浴びていますが,世界中を走る車の殆どはエンジン車です。エンジンから排出する排気ガスをクリーンにするための触媒を,電気の力で適正な温度に加熱するための超高効率誘導加熱システムの開発を行っています。

SRモータ駆動法の開発


ハイブリッド車で用いられるモータは、レアアースを多用するため、安定供給が心配されています。そこで、本研究ではレアアースを用いないSRモータに着目し、SRモータをハイブリッド車に用いるために必要な新しい駆動制御技術を研究しています。