CLINICS
『ソフトランディング・エイジング(SoLA)を目指す自然体』の心で,患者の皆さんの生涯に渡る健康維持に役立つ臨床を目指しています。
PPKを,ピンピンコロリから,ピンピンキラリへ!
治療方針
【目的】 口の健康から全身の健康に寄与すること
【治療方針】 根本的治療によって口腔内の感染源除去と機能回復を図り,治療後の口の機能を長期的に維持できるように歯周病安定期治療を継続すること(場合によっては,下記の『地域連携による歯周病安定期治療』のシステムを応用します)
【注意点】 生活習慣病のひとつである歯周病の治療期間は,長期間(年単位)に渡ります
【配慮点】 主治医から治療方針・計画について十分説明を受けていただき,納得・同意を得た後に治療を開始いたします
【参照】 画像をクリックして,説明用のPDF(2つ)をご覧ください。
紹介 001
治療の経過に関する説明です。
初診時の説明
初診日: 水曜日と木曜日,さらに,偶数週の金曜日
【検査と診断,そして治療方針の相談】
検査と診断を実施して,治療方針を立案します。個人の体調や環境に対応して治療方針には工夫が必要です。特に最近では,医療の進歩と共に全身状態への配慮が必要な場合が多くあります。ご面倒でも,最近の血液検査結果やお薬手帳をご持参ください。
専門的ですが,日本歯周病学会の「歯周治療を適切・安全に行うためのポイント –全身状態への配慮–」もご参照ください。
また,歯科医院等の医療機関から紹介にて受診される場合には,エックス線画像検査や口腔内写真などの画像検査,さらには歯周組織検査など,紹介されるきっかけとなった検査資料をご持参いただくと,診断がスムーズに進みます。ぜひ,紹介元の先生へご依頼ください。
【歯周病治療の4つの段階】
基本的な4つの段階を紹介しています。「歯周科を受診される患者さんへ」をご覧ください。
1.口腔衛生指導
2.基本治療
3.歯周外科治療
4.メインテナンス
Point 2
ぺりおぶっく
- 日本歯周病学会が,患者さん向けサイトとして公開しています。
- 「なおすから ならないへ」というキーワードで,歯周病で困らないための情報サイトとしています。是非,ご利用ください。
Point 3
歯周基本治療と得意分野
- 日本歯周病学会から,「歯周基本治療 –進め方とポイント–」が公開されています。
- 歯科医師向けなので少し専門的ではありますが,日本歯周病学会認定医と日本歯科専門医機構認定の歯周病専門医が,日常的に留意しながら実施している歯周基本治療の内容をご参照ください。
- 口腔内の感染: 慢性炎症の除去・改善を基本とした口腔機能回復
- 歯科保存治療: 歯周病治療,歯内(根管)治療,う蝕(むし歯)治療
- 歯周外科処置: 感染源の外科的除去,歯周組織再生治療
- 歯周形成外科: 歯肉・歯槽粘膜の審美性・清掃性の改善
- 歯内外科処置: 感染源の外科的除去による歯の保存
- 口腔感染管理: 臓器移植・がん(免疫力低下状態)や糖尿病
Point 4
他のガイドラインも見ましょう
日本歯科保存学会から,4つの指針が公開されています。
- 歯髄保護の診療ガイドライン(Minds収載)
- 根面う蝕の診療ガイドライン-非切削でのマネジメント-(Minds収載)
- う蝕治療ガイドライン 第3版 根面う蝕の診療ガイドライン(上記2へ移行)う蝕治療ガイドライン 第2版(Minds収載)
日本歯内療法学会から,指針と関連情報が公開されています。
- ⻭内療法診療ガイドライン(Minds収載)
- また,患者さん・ご家族向けパンフレットも公開されています。
Point 5
歯周病の検査
初診時には,以下のように診察が進行します。
- 全身の状況と口の中の状況の問診
- 視診と触診で,歯周病や歯内疾患の状態を把握
- エックス線画像検査(全顎口内法撮影)
- 歯周組織検査と口腔内写真撮影(模型用の印象採得)
- 検査結果の説明
- 治療方針の相談(体調や環境に配慮)
- 急性症状への対応(必要時のみ)
- 担当医の決定と次回診察の予約取得
- なお,歯周組織検査時には歯周ポケット深さと歯肉出血の有無から,歯周炎症表面積(PISA)が概算されて,重症度を推測します。
- また,細菌プラーク(口腔バイオフィルム)の量と歯周組織の破壊度等から,歯周病の診断が行われます。
Point 6
特別な検査(当科の特徴)
- また,場合によっては,歯周病細菌の感染度を調べるために,細菌プラークから細菌DNA検査や末梢血を採血して抗細菌免疫グロブリンG(IgG)検査を行います。これらの検査には患者さんの経済的ご負担はありません。
- 一方で,内科的な背景因子を調べるために,当院の総合内科でのスクリーニング検査を行うことがあります。こちらには,患者さんの経済的ご負担があります。
- こうした検査は,特に重症な場合や侵襲性歯周炎の疑いがある場合によく行われます。原因や修飾因子の追求や,歯周治療の全身的な効果を客観的に判定します。
- 侵襲性歯周炎センター,歯周病関連の全身疾患,そして歯周病安定期治療(SPT)のサイトもご覧ください。
紹介 002
本当の歯周治療とは何か明確で,積極的な受診につながる
目指すは徹底した感染源除去と安定期治療
アドバンス治療
歯周基本治療の後の再評価検査において,十分に治癒していない場合が多くの場合に経験されます。その時には,抜歯の勧めとその後の咬合回復治療としての補綴(ほてつ)処置の勧めを受けることが多いと思います。しかし,考えてみてください。歯周病は何年もかかって重症化していますので,歯を支える骨や歯と骨を結ぶ歯根膜はそんなに短期間では回復しません。そうです,歯周組織再生治療も可能になった時代です。歯を早期に喪失すると,口の加齢を進めることにもなりますから,積極的に歯周治療を受けましょう。
そこで,日本歯周病学会の指針にある「歯周病治療の標準的な進め方」を見ながら,専門的な歯周治療を受けてみることを考えてみてください。
Point 1
専門医等
日本歯科専門医機構が認定する専門医に加えて,従来から各学会が認定してきた認定医と専門医があります。これらの内のいくつかの学会専門医は,日本専門医機構の専門医に移行するものもあります。日本歯周病学会と日本歯科保存学会は,移行しています。
◎ 日本歯科専門医機構認定 歯周病専門医
◎ 日本歯周病学会 認定医
➡ 岡山県の中では?
(都道府県別にも検索可能)
◎ 認定医・上級医(旧・保存治療専門医)
現在,日本歯科専門医機構認定の専門医も公開準備中
➡ 中国・四国地区の上級医
➡ 中国・四国地区の認定医
Point 2
歯周外科と再生療法
形態が複雑な歯根,その周りに細菌が感染して,周囲の歯周組織(土台である歯槽骨,歯根表面に広がるセメント質,そしてこれらを結ぶ歯根膜(これは神経,血管,コラーゲン線維とそれを産生する細胞など雑多な集合体)の立体構造が破壊されています。そのため,感染物とそれを維持してしまう組織を除去することが,歯周外科治療の基本です。
そして,細菌の再感染が起こらないように,さらに歯をしっかりと支えてかみ合わせがしっかりとするように,前述の歯周組織を再生する治療も波立しています。ヒト型の増殖因子(遺伝子組換え線維芽細胞増殖因子)を用いた再生治療が健康保険に導入されて,普及しています。
Point 3
SPTネットワーク
歯周治療が完了した後には,再度の細菌感染によって歯周組織に炎症が再発しないようにするため,口腔機能の回復治療も行い,口腔衛生管理を継続的に実施しながらもバランスの良いかみ合わせになるように,生活習慣の維持を図ります。また,糖尿病や免疫抑制状態になる病気の際には,全身の健康維持と合わせて,歯周病の安定期を維持できるようにします。
こうした歯周病安定期治療(SPT)は,定期的に受診しながら(1〜6ヵ月間隔),定期的なエックス線画像検査を受け(1〜2年間隔),機能的な歯周組織を維持して口と全身の健康を維持できるようにします。この時には,患者さんの通院の都合に合わせて,地域の歯周病認定医や歯周病専門医のいる歯科医療機関と連携しています(SPTネットワーク)。
紹介 003
本当の歯科治療とは何か,をよ〜く考えてください。
目標は,歯と歯周組織の『保存』で,ソフトランディング・エイジング
生涯を楽しむための信頼できる治療
歯科治療の基本は,口腔(歯科)疾患の予防と歯と歯周組織の保存です。歯科疾患の病因は,口腔細菌の持続的感染とそれによる慢性炎症です。これらは,歯や歯周組織を失う原因となるだけではなく,全身の健康へも悪影響を及ぼします(糖尿病や心血管疾患どが有名)。
➡ 図をクリックして拡大
病気の原因(感染源)を除去して,歯髄(歯の神経)と歯周組織が治癒するまで待つことが大切です。少し時間がかかりますが,ご自身の歯と歯周組織を生涯にわたって用いることが可能となります。8020(80歳で20本の歯を維持)はもちろん,8028も夢ではありません(通常は28本の歯があります)。
抜歯して人工物で補う治療の前に,歯科保存治療(修復・歯内・歯周)を今一度考えてみてください。そのための専門的治療と予防を得意とする歯科医師が存在します。