概要

概要 About us

研究室の歩み

国際農村開発学分野は、1994年10月の環境理工学部の設立時に、環境管理工学科・環境経営系の一分野として発足した土地利用計画学分野をルーツとしています。環境経営系は社会科学の視点から地域環境問題を研究・教育することをミッションとしており、3つの分野(土地利用計画学、環境経済学、景観管理学)から構成され、2000年度まで分野横断的に運営されてきました。2001年以降は、初期の過渡期的な体制から脱皮し、実質的な分野別研究・教育体制が敷かれるようになりました。さらに、2018年度からは社会環境の変化や学問の進化に対応すべく、旧土地利用計画学分野を環境地理学分野へ模様替えすると共に、景観管理学分野を廃止し、新たに農村計画学分野が新設されました。そして、工学部・環境理工学部の再編に伴って、環境地理学分野は農学部環境生態学コースへ移籍し、名称も国際農村開発学分野へ変更することになりました。2021年度入学生から農学部の学生を受け入れています。
なお、大学院の分野名は地域地理システム学分野から、2013年度に国際農村環境学分野へ、2023年度より国際農村開発学分野へと変更し、現在に至っています。

研究の特色

国際農村開発学分野では、農山漁村の多様な問題に対して、地域とそこに住む人々の立場から問題の発生メカニズムを理解し、解決策を考えています。教員の研究についてもっとよく知りたい方は「教員」のページをご覧ください。

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教育の特色 ―歩く、見る、聞く―

地域とそこに住む人の視点を知る第一歩は、現地を歩いて自分の目で見ること、そこに住む人の話を聞くことです。 そこで、国際農村開発学研究室ではフィールドワークを重視しています。しかし、フィールドワークは現地に行けばそれでよいというものではありません。事前の情報収集や調査対象者・調査項目の吟味はもちろんのこと、得られたデータを統計資料などと突き合わせるなどして、批判的に検討することが求められます。 現地での偶然の出会いや何気ない会話から、地域社会を理解するヒントを得ることもありますので、現地での臨機応変な対応も必要です。

そこで、国際農村開発学分野の学生は、3年次にフィールドワークの経験を積んでから、卒業研究を始めます。環境理工学部の場合は、3年次第1学期の「環境管理工学演習」において調査の設計や統計データの分析など、調査の実施にあたって必要な知識を学び、 第3学期の「分野演習」の授業において、中四国・近畿地方の農山漁村で2泊3日の合宿形式のフィールドワークを行い、 学生がそれぞれ自分の関心のあるテーマを自由に設定して、調査を行っていました。 また、3年次第4学期の「環境地理学演習」の授業では、岡山県内で日帰りのフィールドワークを行っていました。農学部では農学部のカリキュラムに基づいてフィールドワークを実施しますが、詳細は未定です。

「分野演習」や「環境地理学演習」の様子はこのHPの「活動」のページでご紹介していますので、ぜひご覧ください。 また、分野所属学生のこれまでの卒業論文や修士論文については、「学生と研究課題」のページに載っています。

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