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 解説
Aizawa Y., Yoneda A., Katsura T., Ito E., Saito T., Suzuki I., Temperature derivatives of elastic moduli of MgSiO3 perovskite, Geophys. Res. Lett., 31, L01602, doi:10.1029/2003GL018762, 2004. 戻る Full text

MgSiO3ペロフスカイトの弾性定数の温度依存性の決定

 下部マントル主要鉱物であるMgSiO3ぺロブスカイトの焼結体を高温高圧下で作製し、常圧に回収後球形に整形して、共振法(RUS法)で弾性定数とその温度微係数を測定した。本報告は体積弾性率と剛性率の温度微係数を同時測定した世界初の事例である。ブリリュアン測定法の結果として比較して、剛性率はほぼ一致したが、体積弾性率はかなり低めの結果を得た。体積弾性率と剛性率の温度依存性データをもとに地震波速度モデルと比較した結果、下部マントルはパイロライト組成であると結論された。体積弾性率についてはブリリュアン測定法の結果も研究グループ毎の食い違いが大きい。従って、単結晶試料を用いて共振法で再測定を実施する意義は大きく、現在計画中である。


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