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 解説
Yoneda A., Song M., Frequency domain analysis of ultrasonic velocity: An alternative bond effect correction constraining bond properties, J. Appl. Phys., 97, 024908, 2005 (6 pages). 戻る Full text

音速測定データから弾性定数を0.01%の精度で求める手法

 鉱物の状態方程式を議論するためには、0.01%という精度で弾性定数を測定しなければなりません。本論文では、音速測定データから弾性定数0.01%の精度を求める手法を議論しました。本手法の最も本質的なところは、音速測定分野でいうところの“ボンド効果補正”の議論です。結果として、電気信号測定系装置のチューニングを適切に行えば目標精度を達成できることが分かりました。今回の精度の限界が、試料表面の凹凸度で決まることも明らかになりました。従来行われてきたパルス干渉法と比較して、本手法は一回の測定で済むことと装置の構成が単純である点で有利といえます。今後、音速測定分野でのスタンダードな手法として普及していくことが期待されます。

音速測定の基本構成。ボンドは実際よりも厚く描いている。ボンドの両端面における多重反射補正が、ボンド効果補正の本質である。

音速シグナルの一例:
S1とS2に対しでボンド効果補正をおこなう。


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