やっぱり夏は牛窓

 

1. 夏も終わりになると牛窓に行きたくなる

2. 牛窓に向かって

3. 日本のエーゲ海に到着

4. ミティリニ広場へ少し寄り道

5. 山下清 オリーブ園を散策す

6. なんてこと! お気に入りの塩田跡地が・・・

7. 牛窓を超えて

8. 過ぎゆく夏を惜しみながら

 

 

5. 山下清 オリーブ園を散策す

 ミティリニ広場を後にし、オリーブ園への登攀を再開する。今年は例年より残暑が厳しくないが、それでも気温はすでに高く、 自転車で急坂をのぼっているとさすがに暑い。そのため、オリーブ園に着いて自転車を降りると、持参した日傘をさすことにした。
 ところで日傘というと何だか少し優雅に聞こえるかもしれないが、実はただのオンボロの折り畳み傘。しかも私の風貌は、半そで短パン、坊主頭ときている。お世辞にも優雅さとは程遠い。自分で言うのも何だが、見た目は放浪する山下清(裸の大将)と大して違わないだろう。しかし、日傘をさして直射日光を遮ると体感温度は随分違う。何度も暑さで酷い目にあう中で身についた知恵(?)である。そのため、周囲の観光客からは少し浮いているような気がするが、気にせずオリーブ園を散策することにする。

 まずはいつものように、心の中で「静ちゃん(愛妻の名)愛してるよ」とつぶやきながら「幸せの鐘」を3回叩く。


 鐘の音が少々大きすぎたのか、近くのベンチで静かに寄り添っていた若いカップルがびっくりした顔して振り返った。少し気まずかったが、気にせず散策を再開することにする。
 

 

空と海の淡い青と、オリーブの濃い緑のコントラストが美しい
 


夢見がちな少女の夢想のような風景



遥か眼下に白亜のホテル・リマーニが見える
 

 ヨットに乗ってみたいとは思わない。しかし、小高い丘から穏やかな瀬戸の海に浮かぶ島々とともにヨット遊びをする人々を眺めるのは好きだ。


 普段の私の日常生活とはかなり対極的な、明るく開放的な南欧のリゾート地のような風景を堪能できた。まさに日本のエーゲ海。 清、大満足!