やっぱり夏は牛窓

 

1. 夏も終わりになると牛窓に行きたくなる

2. 牛窓に向かって

3. 日本のエーゲ海に到着

4. ミティリニ広場へ少し寄り道

5. 山下清 オリーブ園を散策す

6. なんてこと! お気に入りの塩田跡地が・・・

7. 牛窓を超えて

8. 過ぎゆく夏を惜しみながら

 

 

7. 牛窓を超えて

 オリーブ園の散策が終わると、もう牛窓で見たいもの訪れたい所が思い浮かばない。しかし、このまま家路につくのももったいないので、もう少し先、通り山の方まで足をのばすことにした。そのため、オリーブ園を北に下った後は東に折れ、綿海塩田跡地と海を隔てる堤防の上を行くことにした。ところが堤防の前は通行禁止の看板があり、バーが道を完全に塞いでいた。そのため、北に延びる堤防と平行に走る内陸側の砂利道を渋々行くことにする。しかし少し進むと、堤防の上を地元のお年寄り達が散歩しているのに気付く。通行止めの対象には歩行者も含まれているのだが、全く意に介せず悠々と行き来していた。そこで私も人生の大先輩たちに倣い、通行止めのバーを乗り越え、堤防の上を行くことにした。こちらの方が、路面が良いだけでなく海が見えるのでずっと快適である。

海上に浮かぶのは牡蠣筏か
 

  その後、通り山の裾を巡る細い上り道に入る。

  道の海側は大半の区間が木々に覆われあまり海が見えない。しかし、時折木々が開けた箇所から見える海の景色が好きだ。また、オリーブ園と異なり、ここからの眺めを楽しめるのは、私のような物好きな自転車乗りくらいだろうという点も気に入っている。

 通り山を下った後は家路につくため内陸に折れる道に入る。

 道は緩やかな上りでブルーラインをくぐった後にr224と合流する。合流地点はちょうど才ノ峠のピーク。そこから西にのびる道は、特に目を引くものがない田舎道だが、自転車でひた走るのには良い道だ。緩やかな下り基調であることもあり、平地が苦手な私でもそこそこのスピードで快走できる。その後、大雄山の裾をまわった後は往路と同じ道を通って帰宅した。
 途中、正午になったので原尾島食堂という飯屋に入った。牛窓の帰りはいつもここで昼飯を食う。夏場の遠乗りはかなり汗をかくので店に入るのに躊躇する。しかし、ここの客は作業着姿の土方の兄ちゃんのような私と同類が多い。また、食堂のおばさんも嫌な顔一つせず朗らかに対応してくれるので気安く入れる。本日はかなり腹が減っていたので、いつもより品数多く豪勢に食べた。腹いっぱいになり大変満足したが、その分、会計も高くつき921円。しかし、後で調べてみると、ホテル・リマーニのお子様ランチの3分の1の値段であった。