消えた轍 片上鉄道廃線跡を行く
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1. 廃線跡自転車道への関心 2. 迂回路を通って起点まで 6. 鈍行列車 数々の遺構を堪能す 8. 吉ヶ原にて
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6. 数々の遺構を堪能す
トンネルが2つ続きひんやり涼しい天神山隧道。ここもかつて列車が走っていたのだ。 天神山隧道を過ぎると、ゆったりとした吉井川の流れは大きく蛇行し、それに沿って自転車道も左に曲がった。中流域でも川幅は広く、水の流れは止まっているかのようだ。そして今度は大きく右に川の流れが曲がり始めるあたり。 路面を見ると、これは何だ?
実は、アスファルトに埋まった往時のレールである これをレールと気づくサイクリストはほとんどいないだろう。自転車道で唯一残っているレールだ。これはポイント高い。というわけで、しっかり写真撮影。 下の写真は上のレールを撮った場所。写真中央にレールが見える。逆光のため進行方向と反対側から撮った。ちなみに、ここは陸閘門といって、船舶の通過のため水を堰き止める施設だそうだ。傍の立札に書いてあったが、どう使われていたかは不明。
すでに幾つか見つけたが、これが一番残存状態が良い。ただの錆びた信号機なのに、しげしげと眺めて写真を撮る。そんな私を次々と他のサイクリストが追い越して行った。
備前矢田駅。荒れ果てたホームだけが残されていた。これを見た途端、震災ボランティアで岩手県大槌町を訪れたときに見たJR山田線の大槌駅跡が思い出された。津波でホーム以外跡かたも無くなった駅跡はかなり衝撃的だった。赤字路線なのでなかなか難しいと思うが、心情的には復興して欲しいものである。 |