神様ありがとう 青い海と空 小豆島一周

 

1. 機会は突然やってきた

2. 小豆島へ渡る

3.  黄金の翼に祝福されて 

4. 長老は言った 若者よ、あの迂回路を行きなさい 

5. いゃっほ〜い!小豆島最高!自転車最高!

6. 亀の手を求めて

7. 三都半島

8. 神様、素敵な一日をありがとう

 

 

2. 小豆島へ渡る


 旭川の左岸を南下し、岡山港に向かって走る。空はどこまでも澄み渡り、最高の自転車日和である。しかし、前夜の仕事飲み会による寝不足で半分寝ぼけているのであろうか、今見ているあまりにも青い空が何だか現実のものとは思えず、夢の中を走っているような気がした。事実半分寝ぼけていたのであろう。自転車で初めて訪れるとはいえ、何と岡山港への道で迷ってしまった。しばらくうろうろしたあげく、人に道を尋ねることで、幸いにも出航前に港に着いた。余裕をもって8時半のフェリーにしておいてよかった。

 しばらく待っていると、私が乗るフェリーが桟橋に入ってきた。それまで何だかぼんやりしていたが、フェリーの姿を見ると一気に本日小豆島に行くのだという実感がわいてきた。


 私以外にも晴天の小豆島を楽しもうという自転車乗りは多く、車に続いて、自転車を次々船に積み込んだ。少し驚いたのは、船員さんが、自転車を1つ1つ丁寧に固定してくれたこと。ありがたいことである。


 空は晴れていても海上はガスっていることは珍しくない。しかし、本日は海上も見事に晴れ渡っている。


 

 キラキラ笑う海を眺めながら、これから始まる遠乗りに思いをはせていると1時間10分の船旅はあっという間であった。9時40分、定刻通り小豆島に着く。

つづく