ところが好事魔多し。その後、道を間違え
、橘峠(ここはあっという間にはのぼれない)を同じ方向から二度も上るなど、かなり迷走してしまった。島一周の単純なコースで道に迷うとは全くの誤算であった。そのため、昼飯を
食べに坂手港の大坂屋を訪れたときには、時刻は正午をとっくに
過ぎ、猛烈に腹が減っていた。
なぜ小豆島なのに大阪屋?店の名の由来は知らないが、いかにも私向きの大衆食堂である。
店は思いのほか繁盛し、多くの客が入っていた。早く出てきそうな、ひしお丼(刺身丼)を頼む。さらに、亀の手とノンアルコールビールも頼んだ。
上の写真だと何が何だか分からないと思うが、下のを見てもらうと、亀の手のように見えるのがわかるかな?
私は酒好きで、やや癖のある肴が好きだ。この大阪屋を選んだのもネットで亀の手なる珍味(?)があることを知り、興味惹かれたからだ。注文後、まず亀の手とビールが出てきた。亀の手は、蟹のように殻をむくと、白いぷりぷりとした身が出て来る。後で店の人に聞くと、貝の一種らしい。確かに酒の肴によい。520円出して食べるほどかというとやや微妙だが、
店が混み丼が出て来るのが思いのほか遅かったので、空腹がまぎれてよかった。ひしお丼の方は、あまりに腹が減っていたので一気に食ってしまい、味の記憶が定かでないが、充分美味かったと思う。