愛しき苗よ 梅雨の晴れ間に自転車で棚田巡り

 

1. 梅雨の晴れ間だ、棚田に行くぞ

2. 小山の棚田 棚田の曲線美

3. 深山で独りオリエンテーリング

4. あれれれ? いつの間にか本命過ぎて昼飯所に

5. 上籾の棚田を見た後で  先に進もか戻ろか 、戻るべし

6. 戻ったところで目にしたのは・・・

7. 本命の棚田をぐるり大きくひとまわり

8. 北床の棚田 名残を惜しみながら誕生寺へ下る

 

 

8. 北床の棚田 名残を惜しみながら誕生寺へ下る
 

 最後の棚田、北床(きたしょう)に向かう。北床に向かう分岐からしばらく上る。


 

 そしてピークから下ると程なくして北床の棚田に着いた。

 本日見た棚田はいずれも異なる趣をもっていた。それらを言葉で表現するのは難しいが、この北床の棚田は、山の中を流れる川を想起させる。また、こんもりとした土手の苔がいい感じ。

 意外だったのは、傍らの看板によると、北床の棚田は、棚田100選に認定された棚田の中で日本一の面積(88ha)であるとのこと。大垪和西の方がずっと大きいと思っていた。しかし、棚田を一望できる高所から道を下って行くと、日本一の面積というのも少しは合点がいった。高所からは見えなかった棚田が道沿いに続いていたのである。過ぎゆく最後の棚田を名残惜しみながら、所々自転車を止めシャッターを切った。


  斜面の勾配がかなり緩やかになり、棚田もこれで終わり。


 道を下りきった後は、最寄り駅である誕生寺まで走った。誕生寺に着いたのは14時ちょっと前。電車が来るまで1時間ほど待たなくてはならなかった。しかし、待つことになることはある程度予想していたので、持参していた 「日本の名随筆      
 旅」(阿川弘之・編)を読んだり、本日の出来事を思い返すなどして時間を過ごした。私の遠乗りは、県内のしかも日帰りであることがほとんどだ。しかし、これまで見たことのない風景の中を走り、しばしば思わぬ出来事に見舞われる遠乗りは、私にとっては「小さな旅」だなと思った。また、今回ですっかり気に入った棚田の風景を、次回は異なる時期、やはり黄金の稲穂の時期がいいだろうか、に訪れたいと思った。