醍醐桜が教えてくれたこと
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1.
やや冗長で個人的な前書き
6. 帰路
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6. 帰路 醍醐桜に至る道は細いので一方通行である。桜を見た後はぐるりと大回りして帰らなくてはならない。桜を見た後、さらに少し上らなくてはならないが、感じの良い山道で気持ちよく走れた。途中「片栗の群生地」の看板があったので、ルートを外れ寄ってみた。しかし、こちらの「群生地」には花は一輪も残っていなかった。その後、r84からR313を通って昼食をとるため道の駅・醍醐の里に寄った。
柱頭の上にあるのは毒キノコのお化け、ではなく醍醐桜らしい・・・きゃ〜!誰か撤去してぇ! 昼食は、ちょっと贅沢(?)、ランチバイキングにしてみた。山菜好きなのでウドナの天ぷらを食べれたのはよかったが、その他はメニューも味付もほぼ学食と同程度。そのため、これで1,000円はやや高いと感じた。 帰路は、往路と同じ道で旭川沿いを走る。そのまま帰るのはもったいないと思い、途中、三休公園に寄ることにした。ネットで「桜越しに旭川湖を見下ろす穴場スポット」とあったので、密かに目をつけていたのであった。最初場所がよく分からず、自転車を止めて地図で確認していると、WAVEのジャージを着た4人組のトレインが通り過ぎて行った。本日初めて目にした自転車乗りである。平日のためか、本日この他に出会った自転車乗りは、ソロで走っていた2人だけであった。 三休公園は小高い丘の上にある。残念ながら桜は大方終わっていたが、桜を眺めながらヒルクライムするのは初めだったので楽しかった。
頂上の公園には、福祉バスで運ばれてきたお年寄りの一行や家族連れが憩っていた。まだ残っている花の写真を撮りながらぶらぶらしていると、とてもほっこりした。本日一番気持ちが安らいだ場所だ。
午前中と比べると随分気温が上がり、寒がりの私は本日初めてウィンドブレーカーを脱いだ。そして、20数年ぶりに、学生時代しばしば食べたピーナッツが混じったチョコレートでコーティングされたアイスクリームを食べた。 三休公園を後にして、再び旭川沿いを走る。穏やかな午後の日差しを浴びて、菜の花と桃の花が春のアリアを歌っていた。
さらに、走っていると、かなり暑くなってきた。いつの間にか気温は20度を越えている。午前中とは大違いで、かなり汗ばみ、アンダーウェアも脱ぎたくなってきた。春は寒暖差が激しく、ウェアの選択・調整が難しい。交通量がかなり少ない道なので、道端でさっと脱ぎたいと思う。ところが、なぜか「変質者から身を守ろう」という看板が道端に散見され、なかなか脱ぐことができない。こんな人気のない田舎にどんな変質者が現れるのだろうか?最後には、打ち捨てられたガレージのような廃屋を見つけ、やっと脱ぐことができた。人目にはつかない場所であったが、一番怪しげな場所で脱いでしまった。もし人に見られたら、ここにもまた一つ新しく注意喚起の看板が立ったであろう。 |