岡山大学 顎口腔再建外科学

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専門分野のご紹介

顎関節疾患

顎関節症

顎関節は左右の耳の前にある関節で、頭蓋骨と下顎骨をつなぐ重要な関節です。炎症や腫瘍、外傷など様々な原因によって顎関節が影響を受けると、顎関節部の雑音や痛み、そして開口障害が出てきます。顎関節の病気の中で一番多いものは、これら三つの症状を呈し、慢性の非炎症性の病気である顎関節症です。顎関節症は一般に顎関節を構成している骨の形態に異常があるもの、顎関節の真ん中にある関節円板に異常があるもの、下顎を動かす筋肉に異常があるもの、関節包や靱帯に異常があるもの、その他の五つに分類されています。顎関節症がなぜ発生するかは不明な点が多いのですが、不適切な噛み合わせや慢性的な外傷などの様々な局所的原因や精神的ストレス、慢性疾患などの全身的な原因あるいは誘因が考えられています。治療は各種検査を行い、原因を探り、薬物療法、理学療法、マウスピースに似たスプリント療法などを行います。

顎関節の先端的外科療法

多彩な顎関節疾患に対して、一般の診療所や病院歯科口腔外科では治療困難な患者さんを中心に専門的治療を行っています。内容は顎関節症に対する関節パンピング、洗浄療法など。また他の疾患を含めて内視鏡下の低侵襲手術、関節開放による関節円板切除術、関節形成術などです。とくに最近増加している高齢者の難治性顎関節脱臼については、手術での治療をすすめています

1,顎関節脱臼に対する内視鏡下低侵襲手術
2,独自開発した局所麻酔下の低侵襲直達手術

術前


術中