岡山大学 顎口腔再建外科学

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専門分野のご紹介

口腔腫瘍

世界最先端の癌治療を行っている米国MDアンダーソンがんセンターやメモリアルスローンケタリングがんセンターでは、口腔を含む頭頸部癌治療において、医師である頭頸部外科医や形成外科医と歯科医が連携し、手術治療を行っています。本邦においては、口腔癌が医師である耳鼻科医と歯科医である口腔外科医の両者が治療を行っていた関係上、両者の口腔を含む頭頸部癌の合同手術の報告は、ほとんどありませんでした。当科においては、耳鼻咽喉・頭頸部外科や形成外科と協力し、米国がんセンターをモデルとした耳鼻科、形成外科、口腔外科の3科合同手術を実施し(水川、他、岡山医誌119:267-272,2008)、2012年4月からは岡山大学病院頭頸部がんセンターが設立され国立大学初の医科・歯科連携の多職種チーム医療を行っています。また、口腔癌切除後の血管柄付き骨再建後のインプラント治療を咬合義歯補綴科と連携し行っています。

さらに岡山県歯科医師会と連携し、口腔外科再建系および病態系が協力し、岡山県民に口腔癌検診を実施し、現在も活動は継続中です(水川、他、岡山歯誌25:1-4,2006; 水川、他、岡山歯誌26:21-24,2007)。


  • 右下顎歯肉癌 (水川 他:岡山医誌 ,2008)
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    CTより原寸大の3D石膏モデルによるモデルサージェリー (水川 他:岡山医誌 ,2008)

  • 下顎骨区域切除後のXP (水川 他:岡山医誌 ,2008)

  • 歯肉癌切除後の術部と咬合 (水川 他:岡山医誌 ,2008)

  • 口腔がん検診で発見された口蓋腫瘍 (水川 他:岡山歯誌 ,2008)

なお「口腔癌診療ガイドライン(2009年版)」に則り、初期癌については当科単独での手術治療を行うことがあります。