先生の熱い夏休み 笠岡100万本のヒマワリ

 

1. どこか遠くへ行きたい

2. 吉備津彦神社で安全祈願

3.  沙美海岸で一休み 

4. どこまでも一面続くヒマワリだ

5.干拓地の想い出

6. 消えた轍 井笠鉄道廃線跡を行く

7. なんてぇこったい!

8. ご利益と人の情けで無事帰還

9. 夜、ビールを飲みながら

 

 

1. どこか遠くへ行きたい

 どこか遠くに行きたい。どこか遠くへ・・・気が付けば、しばらく遠乗りしていない。ここ数ヶ月、自分で言うのも何だが、かなりストイックに仕事に励んでいた。もう2ヶ月以上丸1日休みを取った日がない。休日でも午後には必ず研究室に出ていた。そのおかげで、確かに仕事は良いペースでこなせている。しかし、最近、さすがに少し仕事疲れしてきた気がする。山のような期末試験の採点を終えた今、ほんの少しでいいから一息つきたいと思った。すると、急に どこかへ遠乗りしたくなってきた。ところが季節は夏真っ盛り。昨年、私は真夏の遠乗りで熱中症になり、かなりひどい目にあった。そのとき、自分があまり暑さに強くないことを思い知らされた。数日前から晴天が続き、連日最高気温は35度を超えている。灼熱の炎天下で長時間自転車に乗るのは明らかに賢明ではない。しかし、元来懲りない性格であることに加え、遠乗りしたいという私の思いは、ほとんど衝動といってもよいほど強くなっていた。そのため、熱中症のリスクに対する懸念はいつの間にか頭の片隅に追いやられていた。
  行先はすぐに決まった。笠岡にヒマワリを見に行くのだ。確か、岡山駅地下の一番街だったと思うが、以前、笠岡の干拓地に広がる一面のヒマワリ畑の写真を見たことがあった。その数なんと
100万本!それ以来、いつかそのヒマワリ畑をこの目で見たいと思っていた。ヒマワリ畑の傍にある道の駅・ベイファームのHPによると、ちょうど今が見頃のようである。これは見に行かない手はない!

つづく