先生の熱い夏休み 笠岡100万本のヒマワリ

 

1. どこか遠くへ行きたい

2. 吉備津彦神社で安全祈願

3.  沙美海岸で一休み 

4. どこまでも一面続くヒマワリだ

5.干拓地の想い出

6. 消えた轍 井笠鉄道廃線跡を行く

7. なんてぇこったい!

8. ご利益と人の情けで無事帰還

9. 夜、ビールを飲みながら

 

 

7. なんてぇこったい!

  小出うどんは、小田川から少し外れた辺鄙な場所にあり、場所がやや分かりにくい。しかし、店からかなり離れた場所から、沿道に店の場所を示す紺色の幟が並んでいた。それをみると、いやがうえにも冷たいざるうどんへの期待が高まった。11時半過ぎ念願の小出うどん到着。 ところが自転車を道の反対側に止め、店に近づくと何だか様子がおかしい。そして、衝撃の事実が発覚 。なんと本日水曜日は小出うどんの定休日だったのである。
 

なんてぇこったい!


炎天下の中、腹を空かして
100キロ近く走ってたどり着いた待望のうどん屋が休みとは・・・それにしても定休日を確認し忘れていたとは誠に迂闊であった。 激しく激しく後悔するものの、まさしく後の祭りである。本当にガックリきた。あまりにガックリだったので、しばらく店の前で呆然と立ち尽くしてしまった。

 しかし、いつまでも太陽に炙られながら立ち尽くしているわけにはいかない。どんなに待っても店が開くことはなく、熱中症とハンガーノックのダブルパンチに見舞われるだけである。私はふらふら走り出した。それにしても間が悪い。コンビニやスーパーがある区間は過ぎてしまい、この後は小田川の土手道にしても吉備路自転車道にしても自販機さえほとんどない。後から考えれば総社駅前に出れば何か食べられるはずであったが、そのときは小出うどん休みの心理的ダメージがあまりに大きかったため、全くそのことには頭がまわらなかった。
 

つづく