先生の熱い夏休み 笠岡100万本のヒマワリ

 

1. どこか遠くへ行きたい

2. 吉備津彦神社で安全祈願

3.  沙美海岸で一休み 

4. どこまでも一面続くヒマワリだ

5.干拓地の想い出

6. 消えた轍 井笠鉄道廃線跡を行く

7. なんてぇこったい!

8. ご利益と人の情けで無事帰還

9. 夜、ビールを飲みながら

 

 

2. 吉備津彦神社で安全祈願

 朝5時前家を出る。ここしばらくの日中の暑さは尋常ではない 。日干しになる前に帰って来るため早めの出発である。笠岡は岡山の西の端、広島と県境を接している。できるだけ交通量の少ない道ということで、吉備路自転車道を西進する。まだ平日の6時前だというのに、散歩しているお年寄りが多い。吉備津彦神社の前を通ると、門に大きな茅の輪がかかっていた。何の神事か知らないが、ちらほら近所の人らしき参拝者が訪れていた。私も折角の機会だと思い、久しぶりの遠乗りの安全祈願をする。柏手を打って礼をするだけでなく、珍しく賽銭までした。


 
 

  神社を後にし、さらに西に進んでいると、太陽がだんだん昇ってきた。


 

  吉備路自転車道は日本の道100選にも選ばれており、備中国分寺の五重塔のある風景が写真で紹介されることが多い。しかし、道の大半は、広々とした田畑の中を通る単なる畦道とたいして違わない。それでも私はこの素朴極まりない田舎道が大好きで、自転車で走るだけでなく、ときにはジョギングすることもある。

 吉備路アリーナまで走った後は、少し南下し、今度は緑豊かな小田川の土手道を西進する。先ほど昇った太陽は鱗雲に隠れてしまい、気温はまだ25度と涼しい。快調にペダルを踏む。その後、南北に走るr54の少し手前から交通量の少なさそうな道を南下した。初めて走る道であったが、R429を超えるまで交通量は極めて少なかった。
 

つづく