岡山大学 大学院保健学研究科看護学分野 
臨床応用看護学領域 森本研究室

スタッフ・メンバー

研究スタッフ

  • ・教授 森本 美智子
  • ・助教 梶原 右揮

令和5年9月25日現在

教員の紹介

森本美智子
(prof. michiko MORIMOTO, RN, MSN, PhD)
(保健学博士)

<略歴>

  • 国立岡山病院 厚生技官看護師
  • 国立呉病院附属呉看護学校 厚生教官
  • 2001年 岡山大学医学部保健学科 助手
  • 2006年 岡山県立大学大学院保健福祉学研究科 博士後期課程修了
  • 2006年 鳥取大学医学部保健学科 助教授(2007年准教授に名称変更)
  • 2011年 鳥取大学医学部保健学科 教授
  • 2013年 岡山大学大学院保健学研究科 教授
  • 2021年 岡山大学学術研究院保健学域(所属名称変更)

<所属学会/学会活動>

  • 日本看護科学学会(査読委員)、日本看護研究学会(評議員、査読委員)、
  • 日本慢性看護学会(評議員、編集委員会副編集委員長)、日本看護学教育学会(評議員、査読委員)、
  • 日本呼吸器学会、日本呼吸ケア・リハビリテーション学会、日本緩和医療学会、日本健康心理学会、
  • 日本公衆衛生学会

<資格・認定>

  • 厚生省看護研修研究センター看護教員養成課程修了
  • 看護管理者研修(ファーストレベル)修了認定
  • 呼吸ケア指導士、社会福祉主事任用資格

<コメント>

研究室の規模は小さいのですが、月1回開催している研究会で多分野の方から貴重なコメントをいただきながら、丁寧に研究をすすめています。研究という知的探究活動には厳しさもあるのですが、楽しさややりがいもあります。私は、臨床での看護実践経験のほとんどが急性期看護領域なのですが、研究では慢性看護領域を主に行っています。「病いや障害をもつ人々の体験を明らかにしたい」「現場で起こっている現象を解明したい」「看護実践の質を高めたい」「看護という目に見えにくいアートを見えるかたちに表現したい」といった、マインドをもった実践者や大学院生を心から歓迎します。成人(大人)を対象にした研究を学びたい方、是非、一緒に頑張りましょう。



梶原右揮
( Assistant prof. yuki KAJIWARA, RN, MSN, PhD)(看護学博士)

<略歴>

  • 2011年 鳥取大学医学部保健学科看護学専攻 卒業
  • 2011年 岡山大学病院 看護師
        (腎臓/糖尿病内分泌/リウマチ・膠原病内科/乳腺内分泌外科、
         集中治療室、整形外科)
  • 2018年 岡山大学大学院保健学研究科看護学分野博士前期課程 入学
  • 2020年 岡山大学大学院保健学研究科看護学分野博士前期課程 修了
  • 2020年 岡山大学大学院保健学研究科 助教
         岡山大学大学院保健学研究科看護学分野博士後期課程 入学
  • 2021年 岡山大学学術研究院保健学域(所属名称変更)
  • 2023年 岡山大学大学院保健学研究科看護学分野博士後期課程 修了

<所属学会/学会活動>

日本看護科学学会、日本看護研究学会、日本慢性看護学会

<資格・認定>

  • 腎臓病療養指導士
  • 日本糖尿病療養指導士(平成26年4月1日~平成31年3月31日)

<現在の研究テーマ>

保存期CKD患者のセルフケア行動促進要因に関する研究

<コメント>

私は最初に配属された部署の影響もあり、慢性看護領域に関心を持ちました。研究に取り組むなかで、臨床を変えていく、看護の質を上げるために研究の大切さを実感しています。定例の研究会では多分野の先生方から貴重な意見を多くいただき、研究の難しさを感じながらも自身の研究を見つめ直し、深めることにつながっています。研究者として成長するためにとても恵まれていると感じています。また、(博士後期課程の)院生としても他の院生が頑張っている姿など、お互いに刺激し合いながら研究を進めることができています。実践者、大学院生の方、多くの方と一緒に学べることを楽しみにしています。

研究会メンバー

研究会メンバーであり、コメントやミニレクチャーをしてくださっている先生方

  • ・香川幸次郎 先生
    (元岡山県立大学 教授、現関西福祉大学 客員教授:理学療法士)
  • ・吉長裕司 先生
    (元三井造船株式会社、岡山県立大学大学院・関西福祉大学大学院・吉備国際大学・岡山県立大学・朝日医療大学校非常勤講師:博士(工学))
  • ・岩谷美貴子さん
    (岡山大学病院 看護部長、元新医療研究開発センター 看護・介護研究推進室 師長)
  • ・池田智子 先生
    (元鳥取大学医学部保健学科 講師、現神戸市看護大学 准教授:看護師・助産師)
  • ・佐藤ゆかり 先生
    (岡山県立大学保健福祉学科 准教授:社会福祉士・介護福祉士)
  • ・西村直子 先生
    (大手前大学国際看護学部 教授:看護師)
  • ※研究会は、毎月第3土曜日 14時~17時30分頃まで開催しています。
  • ※研究会でディスカッションした論文
    • 岩谷美貴子さんの「ICUに入室した患者の集中治療体験の類型化と不安・抑うつの関連」日本クリティカルケア看護学会誌12(3):1-9は2016年度日本クリティカルケア看護学会の優秀論文賞を受けています。
    • 池田智子先生の「一般住民における乳がん検診受診行動の実態 ‐受診意図を踏まえた定期受診・不定期受診・未受診の特徴‐」が日本母性衛生学会誌に採択されました。
    • 池田智子先生の「一般住民における乳がん検診受診行動の実態 ‐受診意図を踏まえた定期受診・不定期受診・未受診の特徴‐」60(4):551-559は、2020年度日本母性衛生学会の学術論文優秀賞を受けています。
    • 岩谷美貴子さんの「ICU入室患者の集中治療体験とICU退室3ヵ月後の精神的問題の関連:前向き 観察研究」が 日本看護科学学会誌41:414-422 DOI: 10.5630/jans.41.414で公表されまし た。
  • ※ミニレクチャー(吉長先生によるレクチャー)
    • 2019年度は下記のようなテーマについて理解を深めました。
      「符号検定の原理、およびウィルコクソンの符号付き順位検定・対応のあるt検定との比較」
      「モンテカルロ法による積分 -多重代入法を理解するために-」
    • 2020年度は下記のようなテーマについて理解を深めました。
      「マルコフ連鎖 ギブス法 -多重代入法を理解するために-」
      「マルコフ連鎖 メトロポリス法 -多重代入法を理解するために-」
    • 2021年度は下記のようなテーマについて理解を深めました。
      「ベイス統計学入門 ベイスの定理 -多重代入法を理解するために-」
      「ベイス統計学入門 ベイズの基本公式とその応用-多重代入法を理解するために-」
      「多重代入法の概要」
    • 2022年度は下記のようなテーマについて理解を深めました。
      「一般線形モデルと一般化線形モデルの概要 -マルチレベル分析を理解するために-」
      「マルチレベル分析 -階層データの特徴-」
    • 2023年度は下記のようなテーマについて理解を深めました。
      「マルチレベル分析 -マルチレベル相関分析-」
      「マルチレベル分析 -単回帰モデル-」
      「マルチレベル分析 -重回帰モデル-」

研究室学生

大学院
博士後期課程:6名

大学院生
氏名
研究テーマ
博士
大東 真紀
利き手交換に関する研究
博士
岩谷 美貴子
ICU入室患者に関する研究
博士
平松 貴子
非小細胞肺がん患者を対象とした研究
博士
(O-NECUS)
Xi Mengyao
Chronic pain through self-management
博士
庄野 三友紀
造血幹細胞移植患者の栄養に関する研究
博士 10月~
(O-NECUS)
Geng Tingting
Chronic kidney disease management

大学院
博士前期課程:3名

大学院生
氏名
研究テーマ
修士
山本 直子
禁煙に関する研究
修士
新 美保恵
看護実践力に関する研究
修士
永井 真帆
造血幹細胞移植患者の看護支援に関する研究

博士前期課程修了

修了年度
氏名
学位論文
令和元年度
梶原 右揮
保存期CKD患者のセルフケア行動における特徴と
測定尺度の妥当性の検討
令和3年度
白水 沙綾
通いの場に参加する地域在住高齢者がCOVID-19自粛下に
おいて感じる運動量の変化と生活機能の特徴
  • ※大学院で取り組んでいる研究テーマについて学会で発表
  • 2019.11.30-12.1日本看護科学学会学術集会で院生の梶原さんが発表しました。
    • 2019.11.30-12.1日本看護科学学会学術集会で院生の梶原さんが発表しました。
    2023.12.9‐12.10日本看護科学学会学術集会で院生のXiさんが発表しました。
    • 2023.12.9‐12.10日本看護科学学会学術集会で院生のXiさんが発表しました。

修了生の就職先

  • 岡山大学学術研究院保健学域 助教
  • 東京都特別区 保健師

大学院生紹介

博士後期課程 Xi Mengyao (令和3年度10月入学)

I’m from China. Now is the second year of my doctor’s course. Since coming to Japan, I study Japanese in the Tsushima Campus and prepare for my study everyday. From now on I also do the TA and RAs’ work, hope to help everybody in our laboratory.
The studying atmosphere in our laboratory is very good, thank you for everybody’s help and look forward to studying and progressing together.

博士前期課程 永井真帆(令和5年度入学)

私は、血液内科病棟で勤務していることもあり、造血幹細胞移植に対する看護に関心を持っています。仕事と学業の両立は大変な面もありますが、臨床経験を積みながら研究を出来るというメリットを活かして、臨床疑問を研究にブラッシュアップしていきたいと思っています。

博士前期課程 山本直子(令和3年度入学)

(2018年 第13回日本禁煙科学会学術総会in愛知にて)

喫煙は幅広い疾患に影響することから、禁煙推進に資する研究に興味を持ち、テーマを模索しています。 毎月の研究会では、先生方の丁寧な研究プロセスや、洗練された議論に刺激を受けています。森本先生をはじめ素晴らしい先生方のもとで、学びを深められる環境に感謝しています。

学部生

卒業研究ゼミ生:(B4)4名 (B3)6名

卒業研究

卒業年度
卒業研究論文名
令和5年度
糖尿病看護スペシャリストの後悔経験から検討する2型糖尿病患者のセルフマネジメント支援
令和5年度
看護学生における共感性の検討-日常場面での共感性と医療者としての共感性から-
令和4年度
看護学生の捉える「寄り添う看護」
令和4年度
緩和ケア病棟看護師における終末期がん患者のスピリチュアルペインを感じ取るための様相
令和4年度
看護大学生の死生観と死生観に違いをもたらす体験や学びの検討
令和3年度
がん看護に携わるスペシャリストが終末期がん患者のかかわりで体験した「ゆらぎ」と対処
令和3年度
造血幹細胞移植を受けるAYA世代がん患者を支える看護師のかかわりの様相
令和3年度
看護大学生のSNSを用いた食情報収集状況と食生活リテラシーの関係
令和3年度
看護大学生における生活習慣病家族歴の有無による生活習慣の違い
令和2年度
我が国の慢性疾患患者におけるセルフケアの文献レビュー
令和2年度
終末期患者および家族がホスピス病棟の中で「快」感情を生起した事柄
-手記に基づく検討-
令和2年度
我が国の成人造血器腫瘍患者の病みの体験に関する研究の文献レビュー
令和2年度
文献レビューによる2型糖尿病患者における食事療法継続の促進要因と阻害要因の検討
-成人期にある患者と高齢期にある患者での検討-
令和元年度
血液疾患で化学療法を受け、脱毛のある患者が求める看護支援
令和元年度
熟練看護師による意思疎通のしづらいALS患者の「おもい」の汲み取り方
令和元年度
筋萎縮性側索硬化症を発症した療養者の心の揺れ動きとその関連要因となった出来事
平成30年度
終末期がんにおける患者,家族および医師,看護師が捉える望ましい最期・死(good death)の異同に関する文献検討
平成30年度
病期Ⅲ期以上と診断され化学放射線療法を受ける非小細胞肺がん患者の病気体験
平成30年度
クリティカルケア領域で看護師が臨床判断に用いるCueに関する文献検討
平成30年度
造血器がん患者の看護において看護師が抱く困難感と影響因子
平成30年度
治療法に対する患者・家族の意思決定プロセスにおける看護師の役割遂行に関する文献検討
平成29年度
外来で化学療法を受けるがん患者の自己効力感に影響を与える要因に関する文献レビュー
平成29年度
筋萎縮性側索硬化症療養者を介護する家族が望む看護師とのかかわり方に関する研究
平成29年度
終末期がん患者の療養の場の意思決定についての研究と動向 -ギアチェンジ期における意思決定要因-
平成29年度
看護における「寄り添う」のイメージ -看護学生への質問を通して-
平成29年度
面接法を用いた退院支援室で勤務する看護師の思考過程
平成28年度
大学生における痛み体験の実態
平成28年度
痛みに対する破局的思考と自己効力感との関連性
平成27年度
空気圧式末梢循環促進装置を用いたマッサージの評価に有用な指標の検討 -中年期成人女性を対象とした検討-
平成26年度
自己管理スキル尺度を応用した身体活動自己管理能力尺度の開発

当研究室での卒業研究の流れ

卒業研究論文の作成
  • ※卒業研究で取り組んだ研究をブラシュアップして学会誌に投稿

    採択された論文

    • 永井真帆さん「造血器がん患者の看護において看護師が抱く困難感と関連因子」日本慢性看護学会誌 15 (1) ,13-21,2021.
      doi.org/10.34523/jscicn.15.1_1_13
    • 牛尾帆乃花さん「病期Ⅲ期と診断され化学放射線療法を受ける中年期にある進行非小細胞肺がん患者の病気体験」日本慢性看護学会誌 14(2) ,53-60,2020.
      doi.org/10.34523/jscicn.14.2_2_53
    • 尾川阿不季さん「筋萎縮性側索硬化症療養者の家族介護者が快感情を抱いた看護師の関わり」日本慢性看護学会誌 13(2), 99-106,2019.
    • 湯浅香代さん、三宅茉里奈さん「退院支援看護師の「患者にとってよい」退院支援を目指す思考過程」日本看護研究学会誌 42(5),911-920,2019.
      doi:10.15065/jjsnr.20190807063
    • 吉岡瑞季さん「自己管理スキル尺度を応用した身体活動自己管理能力尺度の開発とその信頼性・妥当性の検討」日本看護研究学会誌 40(2),85-96,2017.
      doi:10.15065/jjsnr.20161117002
  • ※卒業研究で取り組んだ研究を学会で発表
    • 赤木美穂さん、藤中日菜子さん「がん看護に携わるスペシャリストが終末期がん患者へのかかわりで体験した「ゆらぎ」と対処」日本看護研究学会 中国・四国地方会 第35回学術集会WEB開催,2022.3.6-3.20
    • 川部愛美さん、平田怜偉菜さん「看護大学生のSNSを用いた食情報収集状況と食生活リテラシーの関係」日本看護研究学会 中国・四国地方会 第35回学術集会WEB開催,2022.3.6-3.20
    • 川畑遥さん「造血幹細胞移植を受けるAYA世代がん患者を支える看護師のかかわりの様相」日本看護研究学会 中国・四国地方会 第35回学術集会WEB開催,2022.3.6-3.20
    • 山岡愛さん「看護大学生における生活習慣病家族歴の有無による生活習慣の違い」日本看護研究学会 中国・四国地方会 第35回学術集会WEB開催,2022.3.6-3.20
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