概要

沿革

環境生命科学研究科 社会基盤環境学専攻 農村環境創成学講座における人文社会科学系分野(環境経営学系)の再編に伴い、国際農村環境学分野から生方史数が移籍し、2018年度より旧地域環境経済学分野が新たに「環境経済学分野」としてリニューアルいたしました。学部教育では、環境理工学部 環境管理工学科 環境経営学系の1分野として、環境問題に関連する人文社会科学教育の一翼を担ってきました。

2021年度からは、学部再編に伴い、当研究室は農学部 環境生態学コースに配置替えとなりました。したがって、学部においては農業経済学、生態学、農業工学等の専門分野をもつコースのなかで教育活動を行っていくことになります。

そして、2023年度からの大学院再編に伴い、本研究室は環境生態学コースの食料生産システム管理学分野と合併することになり、食料環境政策学分野としてリニューアルすることになりました。教員が1名から2名へと拡充され、教育研究体制がさらに充実することになります。

研究室の特徴

人文学・社会科学(特に政治・経済)の視点

当分野はいわゆる「自然科学系」の部局に属しています。しかし、食料・環境問題を解決するためには、自然科学的な知識や技術だけでなく、問題を人間社会の課題としてとらえるための人文学・社会科学的なセンスが欠かせません。当分野では、主に人文学・社会科学(特に政治・経済)の視点から、食料・環境問題を広い枠組みの中で考えなおす研究・教育を行うことで、「科学リテラシー」と「社会リテラシー」を兼ね備えたハイブリッドな研究や人材育成に貢献していきます。

国内・海外の研究テーマを通じた国際的な視点

日本を含むアジアの人々の立場から、持続可能な開発を考えるうえで必要な課題ー例えば、人と自然の関係性、開発と環境のせめぎあいやバランスのあり方などを考察しています。担当教員の1人(生方)が主に東南アジアをフィールドとして研究している関係上、国際的な視点で物事を考える力を養うことを目指しています。

学生の主体性とフィールドワークを重視

卒業論文を含め、学生研究のテーマ設定は、基本的に学生の自主性に任せています。また、国内外でのフィールドワークを通じて、現場から考える姿勢を養っていきます。

多言語コミュニケーション

留学生と日本人学生が、関連する様々な活動を一緒に行いお互いに学びあうために、コロナ禍以前からウェブ会議システムの使用や多言語による教育方法の導入に力を入れてきました。また、日本人学生には、海外留学や海外インターンなどの異文化・異言語の体験を奨励し、留学生には日本の社会や地域への理解を促す「国際相互理解のための教育」を行っています。

専門分野や大学の枠にとらわれない活動

地域実習、アジア環境再生特別コース、大学間合同ゼミ(インゼミ)など、専門分野や大学の枠にとらわれずに様々な活動を行っています。