ワークショップ

 

Suvania先生を交えて、"Towards a Co-creation of Sustainable Human-Nature Hybrids in the Age of Anthopocene: A Dialogue Between Humanities/Social Scientists and Natural Scientists"というタイトルのワークショップを開催しました。

学問分野を分ける際に、「理系(あるいは自然科学)」と「文系(人文学・社会科学)」というくくりが一般化していますが、これは非常に問題の多い分け方です。実際には両者に跨る様々な学問分野が存在していますし、私やSuvania先生のように「文系」の視点や方法論を用いて自然を考える研究者や、逆に「理系」の発想で人間や社会を考える研究者もいます。そもそも、私たち人間自体が自然に属するのですから、人間と自然は明確に分けられるものではありません。ワークショップでは、そのような「境界」に位置する科学者が現代の自然と社会との関係をどのように見ているのかを、日本、東南アジア、アフリカにおける研究事例を通して考えました。

もちろんながら、各発表には様々な点で相違点がありましたが、人間と自然のよりよい関係性を育むには、人びとが自然に対して持つ愛着(attachment)が重要だという共通点が浮かび上がってきたように思います。今後も機会を見つけてこのようなワークショップを開催していけたらと思います。

参加者のみなさん、ご協力いただいたみなさん、お疲れさまでした。なお、写真はグローバル・エンゲージメント・オフィスの津波さんから頂きました。ご参加いただきどうもありがとうございました!

2023年12月22日