森林と文化

新緑がまぶしい季節ですね。
私(生方)は、森林浴にはうってつけのこの時期が1年で一番好きです。普段都会に暮らす人間にとって、森林は様々な「癒し」を得ることのできる場所ですよね。
さて、やや強引な前振りで恐縮ですが、このたび「森林と文化ー森とともに生きる民俗知のゆくえ」という編集書籍を上梓いたしました。森林という自然がもつ文化的な意味を「民俗知」という概念から切り取り、国内外のさまざまな事例から「民俗知」のゆくえを考えることで、科学技術や経済の発展が著しい現代社会における森林と人間とのかかわりを描き出そうとする試みです。
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民俗学、文化人類学、森林政策学、地域研究など、さまざまな専門分野からなる執筆者が、アジアやアフリカの狩猟採集民、北米の先住民、日本のマタギ、和紙栽培の現場など、みなさんの知らない世界へと導いてくれます。また、キノコやエコツーリズムといった、私たちになじみのあるテーマの章では、ありふれた自然や文化の奥深さを私たちに気づかせてくれます。
秋だけでなく、春も読書にはよい季節です。興味のある方は、ぜひとも本書を片手に森へ出てみてください。私たちと自然とのかかわりについて、きっと新たな気づきが得られると思います!