環境と社会運動

新刊ほやほやの本の紹介です。

鉱物資源の採掘、森林の開発や保全、ダム開発など、天然資源の開発や保全プロジェクトが世界各地で実施されています。これらの多くはその地域や国の経済・社会を発展させるために計画されたものですが、計画通りの便益を社会にもたらしていないものや、一部の人々に大きな負担を強いているプロジェクトもあるため、このようなプロジェクトを批判的にとらえ、行動する人たちも数多くみられます。本書では、天然資源開発や保全に関連する社会運動の現状と課題が、アジア、アフリカ、アメリカおよびヨーロッパの事例から論じられています。

ちなみに、私も第5章(下記タイトル)を寄稿しています。ベトナムのPES(環境サービスへの支払)に関する事例です。

Ubukata, F. and Hoang, T. Q. 2020. “Local Struggles for the Coproduction of Natural Capital: Payment for Forest Environmental Services in Central Vietnam”, In Devlin, J. F. ed. Social Movements Contesting Natural Resource Development. Routledge, Abingdon and New York. 83-97.

興味のある方は、下記のフライヤーをご参照ください。出版社サイトから購入すれば割引も可能です。

 

2019年11月10日